「長期インターン」はいつから参加すべき?
近年、長期のインターンシップに参加する学生が増加しています。
通常、短期のインターンシップはナビサイトがオープンする3月に募集が開始され、インターン期間も明確に定められています。
しかし、長期インターンでは、期間や募集時期が明確に定められていないことがあり、応募時に疑問を抱く方も多いかもしれません。
ここでは、長期インターンの期間や、いつから参加すべきかなど、学生の疑問に答えていきます。
「長期インターン」と「短期インターン」の違いって?
まずは、長期インターンと短期インターンの違いについて探ってみましょう。
これらは同じ「インターンシップ」という名前を持っていますが、実際の活動内容はまったく異なります。
それぞれの内容や目的を理解することで、期間の違いもより明確に把握できるはずです。
短期インターンの特徴
短期インターンシップでは、学生は企業が予め決めたプログラムに沿って、参加期間中に活動します。
期間が設定されているため、その間の過ごし方を事前に計画することができます。
活動内容は大まかに4つに分類できます。
- 実践型: 企業の業務に関連した役割をロールプレイングなどを通じて理解するインターン
- 課題解決型: 新しい事業や製品のPR方法など、課題を与えられ、その解決策を考えるインターン
- 業務体験型: 実際の業務に参加し、入社後の仕事内容を体験するインターン
- 説明会型: 企業に関する理解を深めるためのインターン
企業はインターンを通じて、短い期間で学生に自社の魅力や強みを伝えようとしています。
新卒市場は競争が激しいため、企業も優秀な学生を引きつけるための方法を模索しています。
その一環として、企業はインターンシップを通じて学生と接点を持つことが一般的です。
学生としても、短期間で企業の魅力や強みを理解することができるため、参加することは非常に有益です。
長期インターンの特徴
長期インターンシップでは、学生と社員の活動が完全に分離されることはほとんどありません。
たとえば、営業のインターンシップでは、営業現場に同行したり、エンジニアのインターンシップでは、開発に携わることもあります。
これにより、企業の業務を理解するだけでなく、実際の仕事を通じてスキルを磨くことができます。
一つの会社で長期間働くことで、他の会社との比較が難しくなるかもしれません。
しかし、特定の職種や業界に対する理解を深めるには、長期のインターンシップが有効でしょう。
長期インターンで得た経験は、大手企業への就職にも有利です。
さらに、実務経験は入社後に直接活かせるため、他の同期との差をつけたい学生にもおすすめです。
「長期インターン」の実施期間
長期インターンと短期インターンの違いを把握したところで、長期インターンの期間について考察してみましょう。
長期インターンの求人を見ると、「3ヶ月以上」という表記がよく見られます。
この「以上」という表現は、具体性に欠ける部分かもしれません。具体的な期間が明示されているケースは少ないでしょう。
しかし、みなさんが馴染みのある例えとして、アルバイトの採用プロセスを考えてみると、期間が厳密に決められている場合は稀ですよね。
同様に、長期インターンシップも、そのようなイメージで考えていただくと理解しやすいかもしれません。
つまり、「任意の期間にわたって働くことができる」ということです。
では、この概念がどのような意味を持つのか、また、どの程度の期間が適切なのかを見ていきましょう。
勤務期間が決まっていない理由
それでは、なぜ長期インターンに具体的な期間が設定されていないのか、考えてみましょう。
長期インターンシップでは、学生が会社の業務に深く関わることが一般的です。
たとえば、営業職であれば独自の顧客を持ち、エンジニアであればプロジェクトで個別の役割を果たします。
こうした業務は、会社の運営にも直結する重要な役割を担うことがあります。
企業側からすれば、期間が限定されている学生に対して、それほど重要な業務を任せることは難しいでしょう。
また、実務を任せる以上、企業側は学生に対して適切な教育を行わなければなりません。
学生の成長スピードは異なるため、一度教育したらできるだけ長く働いてもらいたいという企業の思いもあります。
そのため、具体的な期間を設定せず、柔軟に対応することが一般的です。
ただし、これは企業側の都合ですので、学生の皆さんにとってはあまり関係のないことかもしれません。
学生が時間の都合や興味の変化などからインターンを終了したい場合は、任意のタイミングで離れることもできます。
期間の制約がないため、自分の都合に合わせてインターンを進めることができるのです。
おすすめの勤務期間
期間の明確な指定はされていないものの、実際にどの程度の期間働くべきかは知りたいところですね。
私のおすすめは、最低でも半年間は続けることです。
皆さんもアルバイトの経験があるかと思いますが、最初の3ヶ月は戸惑うことが多いものです。
業務や職場の雰囲気、お客様とのやり取りなど、様々なことが未知数でしょう。
長期インターンでも同様です。
周囲は皆社会人であり、新しい業務に取り組むことになります。
半年が経過すると、ようやく一人前に近づくというのが一般的です。
この期間に辞めてしまうと、得るものが少ないと感じるでしょう。
自身の仕事に対するアプローチや独自の発想が育まれるのも、この半年間によるものです。
より長い期間の勤務により得られることがある
1年以上の期間、長期インターンを継続することで、仕事の意味や目的がより明確になるでしょう。
一つの業界に身を置くことで、これまで見えなかった業界の動向や強みが見えてくるでしょう。
このような知識は、将来の就活においても非常に役立つでしょう。
また、期間が長くなれば成長のスピードも加速するはずです。
半年間と1年以上の間では、成長の差がはっきりと現れるでしょう。
ですから、現在長期インターンを半年間続けている学生には、継続することを強くお勧めします。
やめようか迷った際には・・・
もちろん、インターン先の企業のカルチャーがどうしても自分に合わないと感じた場合や、実際にその企業で経験できる自分の希望する職務内容と大きくかけ離れていた場合には、別のインターン先を探す判断をすることも大切です。
しかし、長く同じ会社での業務を続けることで、初めて見えてくる面があるケースが多いことも事実。
インターン先をやめようか迷った際には、限りある学生生活を有意義に過ごせるよう、周囲の人にも相談しながら、適切に判断できると良いですね。
長期インターンを始めるおすすめのタイミングは「今すぐ!」
短期インターンは、3月にナビサイトが開始され、エントリー期限も設定されるため、スケジュールが明確でわかりやすいです。
一方、長期インターンはナビサイトでの募集が通年で行われており、いつから始めればいいのかがわかりにくいかもしれません。
長期インターンを始めるタイミングについて迷っている学生には、今すぐ始めることをお勧めします。
その理由を以下に説明します。
一つ目の理由は、募集枠が限られているためです。
通常、企業は長期インターンに関して、1回の募集で10人以上の学生を採用することはめったにありません。
募集が開始されると、優秀な応募者が集まった段階で募集が締め切られることが一般的です。
つまり、求人情報を見て興味を持ち、応募しようと思っても、その時には既に募集が終了している可能性があるのです。
二つ目の理由は、早期の応募がインターン期間を伸ばすことにつながるためです。
前述の通り、インターン期間が長ければ長いほど、成長の速度も加速度的に増していくことがあります。
同時に、企業側から見ても、期間が長くなるほど、より責任のある業務を任せられる可能性が高まります。
自らの成長を望んで応募を検討しているならば、ためらわずに早めに応募することをお勧めします。
それによって、貴重な機会を逃すことなく、自らの可能性を広げることができます。
今すぐ「長期インターン」を始めよう!
長期インターンの期間や、いつから参加すべきかについて解説しました。
大学1年生や2年生でも参加可能な長期インターンは、興味がある方には積極的な参加をお勧めします。
インターンを通じて就活が有利になる場合や、内定が得られる可能性もありますので、インターン参加には何ら不都合はありません。
インターン参加を迷っている学生には、まずは応募してみることをお勧めします。