海外大生の就活スケジュールー卒業後に日本で働きたい方へ

この記事では、現在海外の大学で勉強していて、卒業後に日本で働くことを検討している方に向けて、海外大生の就活の進め方を紹介しています。

海外大生の就活スケジュール?

海外で学ぶ日本人学生が直面する就職活動は、国内の学生とは異なる多くの課題があります。周りが一斉に就活を始めるタイミングというのもなく、気づいたころにはだいぶ出遅れているということも多いでしょう。「就活ってどんなもの?何からやればいいの?」なんて思っていませんか?本記事では、海外大生が知るべき就活スケジュールのポイントを紹介し、スムーズな就職活動への道をナビゲートします。海外での学びという独特の背景を持つ学生が、日本の就職市場で活躍するための道筋を示す一助となることを目指しています。

そもそも国内大学生の就職活動ってどんなもの?

就職活動を開始するタイミングには個人差がありますが、日本の大学に通う多くの学生にとって3年生の夏休みは、将来に向けた大切な一歩を踏み出す時期です。自己分析から始めて、業界研究、企業選び、そしてエントリー・書類選考・面接へと進めていく道のりは約半年間になります。「働く」とはどういうことか、自分に合った仕事はどのようなものかを知るため、インターンシップを通じて探求する学生も多いでしょう。この半年間は単に職を見つける旅ではなく、自分自身のことを深く理解し、社会とどのように関わっていくかを学び成長する期間でもあります。

国内大生との違い・キーポイント

1. キャリアフォーラムの存在

ボストンキャリアフォーラムをはじめとする世界各地で実施されるキャリアフォーラムへの参加は、海外大生が就活を進めていく上で非常に重要な機会です。これらのイベントには、海外の大学や大学院に在籍する日本人学生との交流を深め、採用活動を行うことを目的に、多くの日本企業が参加します。採用担当者と直接話す機会があり、わずか数日間の会期のうちに内定まで狙えます。

  • 開催時期の目安
    • ボストンキャリアフォーラム(11月)
    • LAキャリアフォーラム(3月)
    • ロンドンキャリアフォーラム(4月)

2. オンキャンパスリクルーティング

オンキャンパスリクルーティングとは、大学主催のキャリアフェアや授業へ企業の採用担当者が訪れるイベントのことを言います。日本の企業がこれらのイベントに参加することはまれですが、工学やコンピュータサイエンスを専門とする大学では、アジアをはじめとする地域からの電機メーカーやIT企業が積極的に学生を求めています。 グローバルに活躍する企業の場合、東京での勤務を希望することも可能です。アメリカの企業で働くことに興味がある場合、アメリカでの職を獲得する道もあります。しかし、ビザ取得の困難さや外国人採用の厳しさもありますので、これらを踏まえた上で計画を立てることが重要です。

3. 国内大生向けの採用プロセス(春採用)

日本企業の多くが春から夏にかけて説明会から面接までの採用プロセスを行っています。受験できる企業の選択肢が一番多く、採用枠も多いですが、選考期間が長いということと、元々ライバルの母数が多いことから倍率は非常に高いので、必ずしもメリットが多い方法とは言い切れません。多くの海外大学生にとって学期中であるため、休学が必要になってしまう可能性も高いです。

4. 海外大生向けの採用プロセス(夏・秋・冬採用)

海外の大学生を対象に、夏から冬にかけて独自の採用プロセスを実施する企業もあります。このような場合、企業によってスケジュールやプロセスは異なるため、興味のある企業のウェブサイトを一つずつ確認することが必要です。 この時期に設けられる採用プロセスは、見逃してしまった優秀な人材を確保するために設けられることが多く、春の採用シーズンのように定められた採用枠がないことが一般的です。その結果、採用基準はより高い水準に設定されていることが予想され、採用される学生の数も非常に限られていることを理解しておくとよいでしょう。 ただし、筆記試験に関しては比較的優しい基準が設けられているとも言われています。これは、海外の大学生が日本の学生に比べて就職活動の情報が少なかったり、試験対策が十分でない可能性があるためです。また、企業は海外の大学生に対して、形式的な知識よりも、生き生きとした活力や多様性を受け入れる柔軟性を期待しているようです。

具体的なスケジュールのイメージ

以下は、9月入学の海外大学生をイメージした、4年間の具体的な就活スケジュールになります。

  • 1・2年生(9月〜)
    • 学業に精を出す
    • インターンの応募(4〜5月ごろ)
    • サマーインターン(6〜8月ごろ)
  • 3年生
    • (外資系金融を検討する人)サマーインターン選考(9〜11月)
    • 総合商社選考
  • 4年生
    • その他選考(9〜1月)

注視すべき点としては、海外大生にとって4年の9月からが本選考の主戦場になりますが、外資系金融においてはサマーインターンへの参加が重要な位置をしめるため、3年になってすぐの秋に実施されるインターン選考に応募する必要がある点です。また総合商社を志望する場合は、3年の秋が主な本選考のタイミングになる点にも留意しましょう。

まとめ

大量の課題に追われながら留学生活を送る海外大学生にとって、長期休暇で帰国するタイミングやキャリアフォーラムなどの海外大生ならではの機会を活かして就職活動を進めていくことが成功の鍵になります。低学年のうちから、長期休暇を利用して積極的に企業説明会に参加したり、インターンとして就業経験を積むことによって興味のある業界への理解を深められると良いでしょう。特に、外資系金融を目指す方は同業他社でのインターン経験が必須になってきます。関わったことのない業界について、机に向かってあれこれ考えていても始まりません。スケジュールを把握した上で、積極的にインターンや企業イベントに参加して、視野を広げましょう。その上で自己分析をしっかり行えば、納得のいく進路選択へとつながるのではないでしょうか。

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